十三枚の萱簀
萱簀を十三枚使って紙を漉くのが高野紙の特徴です。漉きあげた簀は、湿紙をのせたまま、漉き舟の脇に重ね、立てかけ、水を切ります。
十三枚という萱簀の数の多さは、高野紙が六十枚でもって一帖と数えたことに由来するそうです。ちょうど十二枚の簀が五回一巡すると六十枚で一帖となりますが、それに漉き損ないとなる紙の分として、簀をもう一枚を加え、十三枚の簀が五回巡って、六十五枚漉くのが、その単位となったそうです。
昔は一日に十回一巡して十帖(六百枚)分を仕上げるのが標準となっていたといわれます。このノルマを果たすため、およそ十二時間の労働を強いられたようです。
中坊さんが自在にこれら複数の簀を使って紙を漉くその所作は、無駄がなく、実に美しく、まるで弧を描くワルツのようでありました。
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紙簀(コウズ)に萱(カヤ)を用いるのが、高野紙の最大の特徴です。竹で編んだ簀に比べて、萱簀を用いると、ケバが立って、風合いがよいようです。
