高 野 紙 見 聞 録

昭和62年・63年 名匠 中坊佳世子さんが抄造する高野紙の記録
 高野紙の製法を弘法大師から教えられた、と里の人々は信じています。
  かつて高野山のお寺の経本などに用いられ、繁栄を誇ったのは、もう語り草‥ 
 ここに、またひとつ、美しい伝統が消え去ろうとしています。
  ひょっとすると、これが滅亡寸前の高野紙の最終リポートになるかもしれません。
 

最新記事

  • 黒谷和紙
  • 二俣紙
  • 細川
  • 紙を干す
  • 高野六十那智八十
  • 親の仕事と子どもの遊び 
  • 紙床
  • 細川APC奮闘記
  • 松山先生
  • カテ
  • 十三枚の萱簀
  • 萱簀
  • 立て箸
  • 同級生からのメール
  • 萱の穂

全記事

 

TOP  < NEXT  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10   BACK >>

高野版の料紙

 高野版の印板目録のなかで最も記事が詳しいとされる「正安二年目録(高野山 正智院 所蔵)」によると、鎌倉時代の高野版の体裁は「牒書(粘葉装)」と「巻物(巻子装)」の二種があり、製本には上品・中品・下品の三等級の区別があり、それによって印刷、製本経費が異なったことがわかります。

 製作経費は大別して、料紙代・打紙代・摺代・表紙・製本代などで構成されています。

 印刷に用いた紙は「椙(杉)原紙」「厚紙」「檀紙」と呼ばれる三種類であったようです。

   定置印板摺写経論疏等直品條々事

 一 牒書者料紙椙原打別五文内 料紙直三文、打摺賃二文
   不論大小、一帖隠背表紙合拾文内 表紙五文、隠紙五文

 一 巻物者、料紙椙原枚別四文内 料紙直二文、賃等二文
   又厚紙者、枚別三文内紙直一文賃等二文 不論大小、一巻紙半枚直銭五文


続き▽

| 資 料 編 | comments (x) | trackback (0) |

叩解

 植物繊維は、多数集まって集合体を形成している。それを繊維束と言う。繊維束は、煮熟や水洗いなどの処理によっても崩れない。それゆえ紙を漉くには、どうしてもこの集団を箇々の繊維に解きほぐさなければならぬ。製紙家のいわゆる「離解」作業である。離解しただけでも紙は漉ける。しかしその場合は、紙面に凹凸やむらが生じ、地合、すなわち俗に言う「なれ」がわるく、強さも劣る。そこで、漉きあげる紙の目途に応じ、一旦離解した繊維をさらに適当の長さに切断した上、平均した厚さにのばさなくてはならぬ。この作業を叩解(こうかい)という。

(寿岳文章著 『日本の紙』 吉川弘文館 1967)

| 高野紙の製法::叩 解 | comments (x) | trackback (x) |

TOP  < NEXT  1 2 3 4 5 6 7 8 9 10   BACK >>

   

サイト内検索 ▼

カテゴリー ▼

  • 高野紙のおこり (1)
  • 高野紙の産地 (5)
  • 高野紙の製法 (28)
    • 原 料 (9)
    • 煮 熟 (4)
    • 塵取り (1)
    • 叩 解 (3)
    • 紙をすく道具 (10)
    • 乾 燥 (1)
  • 移り変わり (1)
  • 資 料 編 (7)
  • 主要参考文献 (1)
  • よもやま話 (6)
  • 雑 記 帳 (5)

リンク ▼

  • 高野紙関連
    • 高野山 霊宝館
    • 九度山町
    • 細川APC奮闘記
    • 紙遊苑
  • 高野山
    • 総本山金剛峯寺
    • 高野山よもやま記
    • 高野町
  • その他
    • 大塔村

人気記事 ▼

  1. 高野版の刊行
  2. 高野六十那智八十
  3. カテ
  4. 二俣紙
  5. 黒谷和紙

その他 ▼

  • サイト管理人
  •     
  • 画像一覧
  • RSS 1.0
  •  
  • RSS 2.0
  • Atom 0.3
  • Atom 1.0
  • TOTAL: 151017
  •     
  高野紙見聞録

Copyright © 2010 高 野 紙 見 聞 録 All Rights Reserved. BLOGNPLUS(ぶろぐん+)