なぎなたビーター
昔は、煮た楮の繊維を打ち板の上で槌を打って叩きつぶしていたようですが、中坊さんは、なぎなたビーター式の叩解機を使っていました。写真は、ちょうどカバーを開けて、なぎなたを水洗いをしているところです。物々しい刃物が突き立っています。
大きな舟の中に楮を入れ、水を張り、その後、なぎなたを回すベルトをエンジンで回転させて使用します。なぎなたが回転すれば、ちょうど水車のような働きをして、舟の水も回流しはじめ、なぎなたが楮の繊維を分散させていきます。
中坊さんは棒で回流する楮の繊維の具合を確かめています。動力エンジンは、紙すき小屋の中にあります。ひもを引っ張ってエンジンをかけると大変な爆音を放ちます。子供がびっくりして、耳を押さえて飛んで逃げたくらいです。
中坊さんの話では、ビーター回転中になぎなたの一つがはずれて、不幸にもそれがおなかに刺さって死亡した人がいたとか、回転中のベルトに巻き込まれた人もいたそうです。なんとも恐ろしいマシーンです。
しかし、このビーターのおかげで、あっという間に綿のような原料ができてしまいます。
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