打板と槌
これは九度山町真田庵の資料館に展示されている打板と槌です。昔は、 塵をのぞいた楮をこのような打板にかけて繊維をつぶしていました。槌は手前の丸い方を手に持ってバンバン楮を打ちます。
保田紙をすく紀州清水町に残る紙すき唄の一つに、
「打てや こなせや 紙屋の姉ら 紙は打ちよじゃ こなしよじゃ」
とあり、この間の消息をよく伝えています。
一釜の楮四貫目を六板に分けて、一板の楮を一時間ほど打って、それに水を差して二十分ほど打って終わるようです。打ち板のまわりに、丸竹を半分に割ったものを置いておいて、原料を打つに従って、板からこぼれ落ちた材料を戻しつつ打ったようです。
叩かれた楮は綿のようになります。
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昔は、煮た楮の繊維を打ち板の上で槌を打って叩きつぶしていたようですが、中坊さんは、なぎなたビーター式の叩解機を使っていました。写真は、ちょうどカバーを開けて、なぎなたを水洗いをしているところです。物々しい刃物が突き立っています。
大きな舟の中に楮を入れ、水を張り、その後、なぎなたを回すベルトをエンジンで回転させて使用します。なぎなたが回転すれば、ちょうど水車のような働きをして、舟の水も回流しはじめ、なぎなたが楮の繊維を分散させていきます。
中坊さんは棒で回流する楮の繊維の具合を確かめています。
