
石川県金沢市近郊、医王山の麓、二俣で作られる手すき紙を「二俣紙」といいます。
二俣は古きよき山村の面影を今に残しています。
二俣紙の始祖は、白山信仰で知られる泰澄大師といわれています。藩政時代、加賀藩御用紙(加賀奉書)のすき場として発展したようです。
最盛期320軒あった紙すきの家も、いまでは3軒を残すまでとなりました。
加賀奉書の作家として名高い斉藤博さん曰く、
「
伝統工芸なんて言われるが、漆器や陶器なんかとは違って、本来、和紙は作品と呼べるものじゃない。使われることで真価がわかる。あくまで素材だよ」
ところが、どっこい、それは極上の素材! まちがいなく最高級品です。
かつて、金沢市の二俣は献上紙漉き場として加賀藩の庇護を受け、加賀奉書、杉原紙、高壇紙など高級な公用紙が漉かれていたそうです。このほか県内には金沢市の「西ノ内紙」、川北町の「雁皮紙」、輪島市の「画仙紙」などもあるようです。
おりをみて、石川県の紙すきも見学させていただきたく存じます。